積雪地域の境界を飛行機から見る

北海道に旅行した帰りの話です。(昨年の話ですが…)
コロナの影響もあって、機内はガラガラでした。一眼レフを持っていたからか、CAさんから

「席を移動して、ご自由に撮影してください。」

と一言。

ありがたい話ですね。
早速右窓側に移動し、未踏の襟裳岬を眼下に眺めます。後方には日高山脈の姿も。
少し雄大さに欠けると感じるのは、飛行機からの眺めのせいか、はたまた3000m級の日本アルプスの景色を知っているからなのか。

襟裳岬
襟裳岬

しかし景色に酔いしれるほど、飛行機は遅くありません。
旅の思い出に浸る間もなく、北海道からどんどん離れていきます。

この写真は、福島県付近を飛行中に撮影したもの。
冬真っただ中の東北でも、太平洋側ではあまり雪が降らないのか…とぼんやり思っていましたが、
よく見ると積雪のある地域とない地域の境界がはっきり確認できます。
たった数km山間に入っただけで、一面の銀世界にいきなり変わるんですね。

積雪地域の境界線@福島県浜通り付近

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
という有名な一節は、群馬県と新潟県の県境”清水峠”をモデルとしているようです。
清水峠の地下深くには、現在様々なトンネルが通っていますが、その長さは10~20kmもあります。

まさにこの写真は、この一節を飛行機から再確認できるものと言えそうです。

このような積雪地域の境界線は、日々の天候によって移動するということは言うまでもありません。
でも私は、雪国に定住した経験のない人間。
境界線が秋から春にかけてどのように変化するのか、イメージできないのです。

そこで、気象庁のサイトにあった過去30年の最深積雪の月ごとの変化を見てみます。

気象庁「メッシュ平年値図|最深積雪」 (https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/atlas.html)を加工して作成

うーむ、これだけではよく分かりません。
個人的には、12月より3月に多くの雪が残っている点が印象的でした。
まあ降雪量ではないので、2月の雪が残っていると考えるのが妥当でしょうけども。
そもそも最深積雪なので、平均的な経時変化を反映した図ではないんですよね。
上手な可視化ができると面白いテーマになると思うんですが。

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