首都圏に住んでいると、車を持たずに何不自由なく生活できる環境が当たり前になります。
その要因の1つに、高度に発達した鉄道網が挙げられます。
いやー、便利ですもんね。
お出かけで使わない時はないってぐらいです。
そんな背景もあって、都市部における鉄道の利用者数が非常に多いことは周知の事実でしょう。
今回は、タイトルにもある通り、駅ごとの利用者数のデータを少しだけいじってみます。
データの出典は、以下のWebサイト上で公開されている各駅の乗車人員の一覧です。
※引用元:https://www.jreast.co.jp/passenger/
すなわち対象は、JR東日本の路線のみです。
引用元を見てみると、新宿や東京など、名だたる駅が上位にランクインしていますね。
ただ気になったのが、定期外と定期の割合が駅によってマチマチだということ。
合計人数ではなく、定期外の人数でランキングを作ると順位が入れ替わりそうな…
そこで、合計に占める定期外の割合(定期外/全体)を地図上に表示してみました!
(上位の駅のみ表示したので、全ての駅は表示されていませんm(_ _)m)
まず、山手線周辺を見てみます。図の見方は以下の通り。
値が大きい駅(赤色が濃い駅):定期外の人数が多い。→色んな人がやってくる駅?
値が小さい駅(赤色が薄い駅):定期外の人数が少ない。→駅を訪れる人が固定化している?
定期外が5割を超えたのは、秋葉原(50.4%)、新大久保(59.7%)、原宿(64.5%)となりました。
どの駅も東京の観光地として人気のエリアで、それが数字に表れたのではないでしょうか。
もう少し範囲を広げてみてみましょう。
郊外の駅は、山手線の駅に比べて、定期外の割合が全体的に小さい傾向にあります。
地図上に示した北浦和、北千住、津田沼、戸塚はいずれも30%を下回る駅です。
特に北千住は27.9%と、非常に低い値でした。
通勤通学での乗り換えが、その一因と考えられます。
一方で郊外でも割合の高い駅が、舞浜(53.5%)です。これは明らかに夢の国の影響ですかね?
最後に、定期外の人数割合が年度によってどう変化してきたのか、何駅か例を挙げてみます。
2012年度から2021年度までの乗車人員(2012年度を1とする)を横軸に、定期外の割合を縦軸にプロットしています。
舞浜と原宿では正の相関がありそうですね。
つまり、乗車人員の増加には定期外の利用率の寄与が大きいということが分かります。
一方で中野は2019年まで乗車人員が増加しているものの、定期外の割合は減少傾向です。
恐らく再開発によってオフィスが増加し、定期の利用が増えたことが影響している気がします。
また、COVID-19の影響で乗車人員が大幅に減少した20、21年度がグラフの左側にあります。
2021年度は回復傾向が見られるものの、どの駅でも定期外の割合が上昇しているのも特徴です。
リモートワークの浸透によって、定期の利用率に変化があったのかもしれません。
他にも色々考察できそうですが、今回はここまで。
単なる乗車人員のデータでも、複数地点かつ時系列で見ることで、面白さが増しますね!
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